2020年は新型コロナウイルスの蔓延の影響によって日本中のお祭りが中止となってしまいました。毎年8月になると青森のねぶた祭を見に行くのが楽しみでしたが、やはり他の祭りと同様に中止となってしまいました。とても残念でしたが、例年の盛り上がりを考えると、大勢の人が密集するのでやむを得ません。毎年200万人もの観光客が訪れるそうで、去年行ったときも大きなな賑わいを見せていました。

ねぶた祭は青森県青森市の伝統的な夏祭りで、秋田竿灯や仙台七夕と並ぶ東北三大祭りの一つです。青森県内では他にも同様の祭りがあり、扇型の灯籠の山車を引く弘前ねぷたや、高さが20メートルを超える五所川原立佞武多などが有名です。
青森市のねぶたは横長の造形となっていますが、元々はもっと高さがあったものが、電気の普及とともに街に張り巡らされた電線の関係から高さが抑えられていき横長になっていったと言われています。

ねぶた作品の題材は主に日本や中国の歴史上、伝説上の人物、歌舞伎、神仏などがモチーフになることが多いです。制作期間はおよそ3ヶ月ほど、ねぶた師と呼ばれる職人を中心に制作されます。

最大幅約9m、高さ約5m、奥行き約7mにもなる巨大なねぶたが、太鼓の重低音が響くお囃子に合わせて次々に街中を進む姿は圧巻です。進行途中で大きく回転しその壮大な姿を見せてくれます。

ねぶたとねぶたの間にはハネト呼ばれる踊り子たちの集団が「ラッセラーラッセラー」の掛け声で祭りを盛り上げてくれます。このハネト、正式な衣装さえ用意すれば誰でも参加できます。ハネト衣装一式は市内のデパートなどで1万円ほどで売っているそうです。また、レンタルもあり、4000円くらいで借りられるそうです。

ねぶたは、伝統的なテーマに限らず、中にはこんなものもあります。去年はエヴァンゲリオンねぶたがいました。奥は宝酒造のスパークリング清酒「澪」の広告のねぶたです。

2019年は令和元年だったこともあり、「奉祝令和」の旗を掲げたねぶたもありました。令和になってから気象災害やコロナウイルスの世界的蔓延など、困難な状況が続いています。特にコロナウイルスの蔓延によってねぶた祭りを含む日本全国のお祭りが中止になってしまいました。今、お祭りに限らず、社会全体が困難な状況にありますが、この状況を乗り越え、ねぶたが再び東北の夏を照らす日が来ることを願っています。
コメント
青森ねぶた祭に行きたいとずっとおもっているけど、なかんか、、僕は祭りが大好きです。近所の越谷の阿波踊りは毎年いくようにはしていますが、去年はあめで。。。祭りがない日本はあかんですわ。
越谷も阿波踊りあるんですね。東京だと高円寺の阿波踊りが有名ですが一度も行ったことがないので行ってみたいです。今年はやはり中止となってしまいましたが、、、。