高輪ゲートウェイ駅

ぽんぽこツアーズ

2020年3月14日、山手線に1971年の西日暮里駅以来49年ぶりに新駅が誕生しました。そうです「高輪ゲートウェイ駅」です。名称がダサいとか、一般公募で1位の「高輪駅」を採用しないで命名したインチキだとか、開業に至るまでいろいろ言われてきました。そんな新駅「高輪ゲートウェイ」に開業日に行った時のことを、今更ながらご紹介したいと思います。

 高輪ゲートウェイ駅は田町駅と品川駅の間に建設されました。当たり前ですが、開業日に早速新駅の名前が路線図に反映されていて新鮮な感じがしました。それにしてもやはり1つだけカタカナの駅名は目立ちますし、名前が長すぎて2行になってしまっています。

田町駅を出たあと、ついに「高輪ゲートウェイ」の案内が。やはり変な感じがします。

次に平仮名表記で「たかなわげーとうぇい」。もはや何だかよくわかりません。

そして英語表記。ローマ字表記が一番違和感ないかもしれません。

さあ着きました。「高輪ゲートウェイ」駅は山手線と京浜東北線が止まります。ちなみに屁理屈を言うと、線路名ではここは東海道線ということになりますが、運転系統としての東海道線(グリーン車がついてるすげー長いやつ)はこの駅には止まりません。


駅名標です。横に長いですね。このサイズであれば駅名が1行でおさまります。

駅を降りて上を見上げると吹き抜けの開放的な空間が広がっています。設計は新国立競技場などで知られる隈研吾氏です。従来の駅舎のイメージを超えた斬新なデザインとなっています。

 駅舎は1階がホーム、2階に改札、2階と3階に店舗スペースが設けられています。行った時は店舗はまだ営業開始していませんでした。現在は開業している構内のコンビニは最先端AI技術を駆使した無人コンビニで、客が商品を手に取ったものをカメラで認識して自動清算してくれるという驚きのもの。こんどあらためて行ってみて試したいとおもおいます。ほかにも案内ロボット、清掃ロボット、警備用ロボット、そして殺菌消毒を行うロボットなど、高輪ゲートウェイ駅はただの駅ではなく最先端技術を導入した未来の駅の姿の展示場でもあるのです。
 「高輪ゲートウェイ駅」と言う名称、初めて発表を聞いた時は、若者気取りのオッサンが考えそうな痛いネーミングだな、と思い、私も投票1位の「高輪駅」であるべきだと考えていたのですが、実際見た駅舎や、さまざまな最先端技術の導入の取り組みを知ると、JR東日本はこの駅をただの「高輪駅」にしたくはなかったという思いが理解できるような気がします。

高輪ゲートウェイ駅はもともとは車両基地の一部でした。かつては寝台列車や東海道線の車両が置かれていましたが、寝台列車の廃止や東海道線と東北本線(宇都宮線・高崎線)が直通したことにより、この地に多くの車両を留置する必要がなくなったため、新駅を含む新たな施設として大規模再開発されることとなったのです。ひとまず高輪ゲートウェイ駅は開業しましたが、全体的な「グローバルゲートウェイ品川」と呼ばれる高層ビル街の建設計画は2024年の完成を予定しています。

 車両基地は半分は残っており、高輪ゲートウェイ駅からは留置されている車両を間近でみることができます。今まで品川に向かう途中に通り過ぎていた車両基地のまさにその場所に降り立っているのは何だか不思議な感覚がしました。

高輪ゲートウェイ駅開業日はダイヤ改正のタイミングで、この日は常磐線が全線運転復旧を果たした日でもあります。常磐線は東日本大震災以降、震災とそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、一部区間が不通となっていました。この日、2020年3月14日をもって最後の不通区間、富岡駅~浪江駅間が運転再開となり9年ぶりに全線運転再開を果たしたのです。高輪ゲートウェイ駅を見に行った時、ちょうど駅の横を仙台行きの「特急ひたち」が通過していくのが見れました(動画の最後の方です)。

 高輪ゲートウェイの開業と常磐線の全線復旧、歴史的な1日に立ち会えたような気がしました。

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