西武新型特急で行くおすすめスポット「祭の湯」

ぽんぽこツアーズ

新型西武特急ラビュー

 西武「ちちぶ」号は池袋と秩父を結ぶ特急列車です。1969年の運行開始よりレッドアロー、1994年からはニューレッドアローと呼ばれる車両が使われてきました。しかし、2020年の3月13日のダイヤ改正をもって「レッドアロー」シリーズは池袋線・秩父線の特急としては引退し、2019年より運行開始した新型特急車両「Laview(ラビュー)」に置き換えられました。

 ちなみに初代レッドアローの車体は富山地方鉄道に譲渡され現在も特急列車として走っている姿を見ることができます。2代目のニューレッドアローは現在も西武新宿線で使用されており、以前の記事「昔なつかしい雰囲気のデパート 丸広百貨店」でも紹介しましたが、特急「小江戸」として新宿と川越を結んでいます。

 さて、新型特急車両「Laview(ラビュー)」は導入計画が発表された時からそのビジュアルが話題となっていました。今までの特急電車の概念を覆すようなその斬新なデザインはまるで深海魚のようです。デメニギスという深海魚によく似ているので気になる人はあとで調べてみてください。

 「Laview(ラビュー)」の前面のワイパーはフランスメーカーの特注品です。既存のワイパーではこの曲面ガラスに適応することができなかったためです。この車両のデザインがいかに特異かがわかります。

 特徴的なのは前面だけではありません。「今までにない」をデザインコンセプトにしたこの車両は側面も他の特急車両とは大きく異なっています。客席の窓は従来の特急の窓の2倍近くの大きさがあり、椅子の肘掛下まで窓が広がっています。「Laview(ラビュー)」のデザイン監修は妹島和世氏で、金沢21世期美術館をはじめ国内外の美術館を手がけたことで知らる建築家です。大きな窓で大胆に景色を切り取るこの車両はまさに走る美術館です。

ラビューの車内

 外装が無機質な銀色であるのに対して、車内は全体的に黄色で統一されていました。温かみを感じられる色として黄色基調の配色になったそうですが、個人的には西武といえばやはり黄色だなという印象を持ちました。

 客室内は、大きな窓のおかげでかなり開放感が感じられます。また、席の間隔は余裕を持って配置されており、ひとつひとつの座席はおしゃれな家具のようなデザインで、特急電車の車内というよりは建築物の中にいるような感覚を受けます。

 先頭車は前面も大きなガラスとなっており運転席や景色がよく見えます。また、車椅子スペースも設けてありバリアフリーにも対応している設計です。また、トイレ内もゆったりとしたスペースが確保されており、誰でも使用しやすい設計となっています。

 特急「ちちぶ」号は池袋を出発して飯能まで池袋線を進み、飯能駅でスイッチバックをして秩父線へ入り西武秩父駅を目指します。スイッチバックとは列車の進行方向の前後を切り替えて運転を行うことです。そのため、飯能駅から先、秩父まで乗客は進行方向に対して後ろ向きに座っている状態になるのです。ちょっと不思議な感覚です。

西武秩父駅 祭の湯

 さて、池袋を出発しておよそ1時間20分ほどで列車は終点西武秩父駅に到着します。現在の西武秩父駅は2017年にリニューアルされた駅舎です。全体的に和風なデザインとなっており、グッドデザイン賞を受賞しています。

 駅には複合型温泉施設「祭の湯」が併設されています。温泉は大人が平日990円・土日祝日1100円で利用できます。内風呂だけでなく露天風呂もあり、露天風呂は4種類のお風呂があります。おすすめは「寝ころび湯」で、浅く張った湯に寝転びながら浸かることができ、かなりリラックスすることができます。温泉から出たあとも、畳み張りの休憩室や、テレビ付きリクライニングシートなど、とことんくつろぐことができる設備が整っています。また、別料金で岩盤浴や、個室のプレミアムラウンジなども完備されています。現在は一旦営業を停止していますが、プレミアムラウンジや、くつろぎ処では宿泊もできます。

 「祭の湯」は温泉を十分に堪能できる施設ですが、それだけではありません。フードコートやお土産売り場も併設されており、こちらは入場料なしで無料で入ることができます。

 蕎麦やラーメン、焼肉などいろいろな店があって迷いますが、おすすめは「秩父わらじかつ亭」です。秩父名物の「わらじカツ丼」を出しています。わらじカツ丼はカツ丼といっても卵でとじたタイプではなく、タレがかかったカツ丼です。甘辛のタレがご飯によく合いクセになる味です。

 フードコートではご飯ものだけでなく、お酒やデザートも販売しています。「SETARIA」では様々な種類のジェラートを売っており、複数種類組み合わせることもできます。わらじカツ丼のあとのジェラートは口がさっぱりしておすすめです。

一休みした後は 秩父鉄道でお出かけ

 西武秩父駅に着いたあと、「祭りの湯」だけでも十分堪能できますが、せっかく秩父まで来たので温泉でリフレッシュした後はさらに足を伸ばしてみましょう。

 秩父エリアは西武線のほかに秩父鉄道も通っています。西武秩父駅から歩いて5分で秩父鉄道の御花畑駅に着きます。また、西武線から秩父鉄道への直通運転もあるのでその場合は西武秩父駅から利用できます。

 秩父鉄道は羽生〜三峰口を結んでいます。アウトドアを楽しめる長瀞エリアや、秩父三社と呼ばれる三峰神社・秩父神社・宝登山神社のアクセスにも便利です。

 また、熊谷〜三峰口間では土日祝日を中心にSL「パレオエクスプレス」を運行しています。臨時列車なので運行日は事前に確認しましょう。御花畑駅も停車するので、行きはパレオエクスプレスで、「祭の湯」を堪能したあと西武秩父からラビューで帰るなんてプランもアリです。熊谷駅はJR高崎線や新幹線も通っているので各地からのアクセスも便利です。最新特急のラビューと歴史あるSLを乗り比べてみるのもいいかもしれません。

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